今年度も始まりました!~和泉市文化芸術科学ふれあい体験事業~南松尾はつが野学園
「和泉市文化芸術科学ふれあい体験事業」は、和泉市が、平成17年より市立小学校6年生全員を対象として、久保惣記念美術館、いずみの国歴史館、和泉市産業振興プラザ(一部校)での体験学習を行っているもので、全国的にも例を見ない「和泉発日本」の事業です。
今年度も昨日(6月28日(水))、南松尾はつが野学園を皮切りに始まりました!
迎え入れる久保惣記念美術館の上仁学芸員からのレポートと、訪れた側の南松尾はつが野学園の様子を学校ブログより紹介します。
【久保惣記念美術館 上仁学芸員からのレポート】
昨日6月28日(水)に、南松尾はつがの野学園の6年生が、「和泉市文化芸術科学ふれあい体験事業」の一環で、和泉市久保惣記念美術館へ来てくれました。午前と午後に分かれて1クラスずつで見学やスケッチをします。最初に、美術館にある久保惣Eiホール(音楽ホール)で美術館の説明を聞きました。
美術館の本館では、ちょうど26日(日)から、常設展「東海道名所風景―浮世絵に見る将軍様の御上洛―」が始まったところです。
本館の展示室で、展覧会担当学芸員の説明を聞きながら、展示中の浮世絵版画を鑑賞しました。
一人1冊配られたスケッチブックを手に、どの作品をスケッチしようか考え中。
それぞれ気に入った作品や、描いてみたい作品をスケッチしました。
江戸時代の浮世絵版画に興味を持ってもらえたかなぁ。
新館には、古代中国の青銅器や陶磁器の展示室と、モネやロダンなど西洋美術の展示室があり、担任の先生が作品の紹介をしてくださいました。
実は、この担任の先生が美術品の紹介をする!!という点がポイント。
本年度からは、これまでのように学芸員からの説明ではなく、「担任の先生が子どもたちに作品の紹介をする」ことによって、より身近に美術品を感じてもらえることを期待しています。
担任の先生の説明を聞いて、スケッチがスタート。
皆さん、思い思いに作品を選んで熱心にスケッチしています。
この新館の平常展示については、事前に先生方と協議を重ね、資料を作成したり、学芸員が説明する様子を動画で撮影して繰り返し見ていただける環境を準備してきました。
そしてようやく迎えた初日。保護者の方にも見学をいただき、雷雨予報だった午後もなんとか小雨でもってくれ、無事に終了いたしました。
先生方、お疲れ様でした。
児童の皆さん、楽しんでいただけましたか。
これから美術館へ来る予定の小学校の皆さん、ぜひ美術館での本物の作品との出会いを楽しみにしていてくださいね!