第36回和泉市史編さん委員会開催!(10月4日(火))

 令和4104日(火曜日)、第36回和泉市史編さん委員会に、委員の一人として出席しました。

文化遺産活用課では、『和泉市の歴史』シリーズを刊行しています。刊行の前提には、大学教員を主体とする市史編さん委員の先生方と、市史編さん室職員による、日ごろからの地道な調査研究の成果があります。委員会では、前年度の事業報告を受け、次年度の事業計画をはかります。今回の委員会は3年ぶりとなる対面開催となりました。

令和3年度には、黒鳥町長楽寺での総合調査のほか、市内各地に伝わる古文書、仏像、絵画等の調査が行われました。市役所の旧庁舎から新庁舎への引越しにともない、各課が所蔵する貴重な資料が文化遺産活用課へ移管されたことも、特筆すべき成果と言えます。日ごろの調査研究成果をまとめた市史紀要も『和泉府中の調査・研究Ⅰ』『池上曽根遺跡の研究』の2冊が刊行されました。

いぶき野小学校や和泉観光ボランティアクラブなどでは、職員が市の歴史について講演しており、様々な世代の市民に向けた普及活動も、活発に行われたことが分かります。『和泉市の歴史』シリーズを踏まえた『郷土史読本』の編集も、年度内の刊行に向けて、着実に進められています。府中地域の歴史を取り上げる『和泉市の歴史』府中編の刊行(令和5年予定)に向けては、各時代の専門家により、議論が深められているようです。

さて、今回の委員会では、前年度に和泉市文書館業務検討委員会が出した答申「和泉市文書館(もんじょかん)業務に関する基本的な考え方について」の具体化を望む声が、多くあげられました。過去20年以上にわたる市史編さん事業では、市内各町会において、大阪公立大学(旧大阪市立大学)日本史研究室との合同調査も継続されてきました。コロナ禍により3年間も中断していますが、市の「定点観測」ともいうべき合同調査は、市民生活のあゆみを知る上で、大きな意義をもつものです。答申では、こうした市史編さん事業の蓄積の上に立った文書館が構想されています。

委員会の最後には、委員の森吉副市長より、市がお預かりした古文書等の貴重な地域資料を安定的に残していくことは、行政としての責務であるという趣旨の発言がありました。新装まもない市役所別館(旧3号館)で開催された今回の委員会は、文書館の開設を展望する期待に満ちたものとなりました。






 

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