「あしあと-近現代の和泉市-」和泉市いずみの国歴史館令和3年度冬季企画展
和泉市いずみの国歴史館(和泉市まなび野2番4)の令和3年度冬季企画展は、和泉市における近現代(明治時代から現在まで)の歴史をたどるものです。テーマは行政・戦争・教育・開発。このブログでは撮影可能な展示資料に限って紹介します。
3月21日まで開催していますので、ぜひ自分の眼で確かめてください!
現在の和泉市域では、明治22年(1889)に12の行政村が誕生しました。これらの役場で作成され、旧文化財振興課(現文化遺産活用課)に移管された歴史公文書は、平成23年(2011)に市の指定文化財に選ばれました。この写真には『信太村規則』や『(南横山村)議事録』などが写っています。
《戦争》遺族台帳(「和泉市旧町村役場公文書」の一部)
十五年戦争期(昭和6年の満州事変~昭和20年の敗戦まで)には、現在の和泉市域から出征した軍人のうち、1500人余の方が亡くなりました。「和泉市旧町村役場公文書」には、旧町村ごとに作成された遺族台帳が含まれています。
令和3年の旧庁舎から新庁舎への引っ越しでは、昭和45年に小学校を上空から撮影した写真のアルバムが見つかりました。なつかしい校舎の様子が見えてくるようです。
和泉市を代表する観光スポット「池上曽根遺跡」。写真の資料は、第二阪和国道(現国道26号)の開発による遺跡の破壊を前にして、地元住民や有識者たちが遺跡を保存するべく結成した会の機関紙です。1970年代には和泉市の「池上遺跡」と堺市の「四ツ池遺跡」を一体とした保存運動が展開しました。
なお今回の企画展は、令和3年に刊行された和泉市史編さん委員会編『和泉市の歴史8
和泉市の近現代』を記念するものです。展示資料の歴史的背景は、この本でも言及されています。
【開館時間】午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
【休 館 日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、祝日の翌日(土日の場合は開館)