小学生も展覧会を楽しむ!(和泉市久保惣記念美術館)~美術館ワークショップ「美術館ノートを作ろう」
少し遅くなりましたが10月29日(土)に、和泉市久保惣記念美術館にて実施した美術館ワークショップ「美術館ノートを作ろう」について、町田学芸員から以下のとおりレポートがありました。
久保惣記念美術館では、開館40周年を記念して、二つの展覧会を開催中です。
そのうちひとつの展覧会、開館40周年記念交換展 特別企画「ダイアローグ かたちのちから-西宮市大谷記念美術館所蔵品展-」では、兵庫県西宮市にある西宮市大谷記念美術館さんの所蔵品から、特に1950年代以降に制作された現代アートを紹介しています。久保惣記念美術館で現代アート作品が展示されるのは、開館以来初めての試みです。
今回は、この展覧会開催を記念して、小学生にも展覧会を楽しんでもらうためのワークショップをおこないました。講師は、西宮市大谷記念美術館学芸員の作花麻帆(さっかまほ)さんです。定員いっぱいとなる小学生10人と保護者が参加しました。
今回のワークショップでは、展覧会で見つけたお気に入りの作品についての感想や、思い出のチケットの半券を自由に貼ることのできるじゃばら型のノート、その名も「美術館ノート」をみんなで作ります。ノートには、展覧会を観た日付やその日の天気、展覧会のタイトル、お気に入りの作品やその理由を書いてみましょう、と作花さん。
表紙と裏表紙には好きな色の紙を選んで使います。表紙には、シールやマスキングテープを使って自由にデコレーションしたり、いろいろな色のペンで好きな絵を描きます。お気に入りのノートができたかな?
ノートができたら、次は美術館に移動して、お気に入りの作品を探しながら展覧会を鑑賞します。作品のタイトルや作者の名前をメモしながら、学芸員や周りの参加者と作品を見て気づいたことを話し合いました。
鑑賞が終わったら、ノートに感想を書き込みます。作品のシールを貼って、その横に自由に文章を書いていきます。どんな作品だったか、作品を見たときにどんな感じがしたか、どんなところが面白かったか・・・気づいたこと、覚えておきたいこと、なんでも書き留めることができます。